“出雲金刀比羅宮の由緒・沿革”

出雲金刀比羅宮

石段の先に建つ拝殿正面

出雲金刀比羅宮は、島根県松江市東出雲町上意東、 富士賀瀬山の森の中に鎮座する神社です。 地元では古くから「こんぴらさん」と親しまれ、 地域の人々の祈りの場として大切に守られてきました。

境内へは、富士加瀬公園のそばから森の参道を歩いて向かいます。 神が池のほとりを通り、狛犬と鳥居をくぐり、石段を上ると境内へとたどり着きます。 そこは静かな森の空気に包まれた、祈りの空間です。

木々に包まれた境内と拝殿

ご祭神

主祭神 大物主大神

合祀神 金山彦大神・水波能女大神・猿田彦大神

由緒

出雲金刀比羅宮は、島根県松江市東出雲町上意東、京羅木山の中腹「富士加瀬」に鎮座しています。

主祭神は大物主大神。
あわせて金山彦大神、水罔女大神、猿田彦神をお祀りしています。

創建の正確な年代は明らかではありませんが、伝承によれば永禄五年(1562年)、毛利元就の時代にさかのぼるとも伝えられています。

古来より「こんぴらさん」として親しまれ、海上守護の神として知られるとともに、農業・商業・医薬など、広く人々の暮らしを守る神様として信仰されてきました。

境内は豊かな自然に包まれ、社頭からは中海や島根半島を望むことができる静かな高台にあります。かつて境内入口近くにあった「神が池」には、鯉や神亀が遊び、景観の一部として親しまれていました。

境内には巨大な狛犬や亀趺灯籠など多くの石造物が残されており、それらに刻まれた寄進者名から、かつて広い地域から信仰を集めていたことがうかがえます。

また、上意東高庭地区には一刀造りの自然石による大灯籠が現存しており、地域の歴史を今に伝えています。かつては揖屋新町旧国道沿いに、高さ約六・五メートルにも及ぶ来待石の大灯籠が存在し、中国地方でも比類のないものと伝えられています。

昭和初期頃まで、毎月十日の月次祭には多くの灯籠に灯がともされ、「松江の天神」「竹矢の武内」と並び、「意東のこんぴらさん」の愛称で親しまれ、地域の三大祭として賑わいを見せていました。

大正八年には村社に列せられ、現在の社殿は明治十二年に造営されたものです。その後も修繕や整備が重ねられ、地域の人々によって大切に守り継がれてきました。


御祭神・社殿概要

出雲金刀比羅宮

鎮座地:八束郡東出雲町字上意東七一六
主祭神:大物主大神
配祀神:金山彦大神・水罔女大神・猿田彦神
神紋:二重亀甲に剣花菱

本殿:大社造(間口一間・奥行一・五間)
幣殿:間口一・五間・奥行三・五間
拝殿:千鳥造(間口四間・奥行二間)

本殿横から見た社殿

森のこんぴらさん

富士賀瀬山の森の中にひっそりと鎮座する出雲金刀比羅宮は、 静かな祈りの場です。

ゆっくりと森の参道を歩き、石段を上り、境内に立つと、 この場所が長い年月をかけて守られてきたことを感じていただけると思います。

木々と青空に包まれた境内

出雲金刀比羅宮への参拝方法については、
アクセスページをご覧ください。