“復旧整備と今後の対応”

2026年1月の島根地震により、出雲金刀比羅宮の境内でも石造物を中心に被害が発生しました。
現在、総代会を中心に安全確保と今後の境内整備について協議を進めています。
ここでは、地震による被害状況とその後の取り組みについてご紹介します。

島根地震による被害

2026年1月、島根県東部を震源とする地震により、 境内の石造物の一部に被害が発生しました。

とくに灯籠の倒壊や基礎石の破損が確認され、 安全確保のため一部の石材は移設・仮安置を行っています。

長年にわたり境内を守ってきた石造物の損傷は、 神社の歴史にとっても大きな出来事となりました。

松江市文化財課による現地調査

2024年2月3日、松江市文化財課の職員の方々による現地調査が行われました。

当日は宮司および総代長が対応し、 倒壊した灯籠の状況確認をはじめ、 拝殿・通殿・随身門・鳥居・狛犬・冨士ヶ瀬公園など、 境内全体について視察が行われました。

また、出雲金刀比羅宮の成り立ちや信仰の歴史について 聞き取り調査も行われました。

現段階では文化財指定の可能性は難しいとの見解でしたが、 明治期に松江の豪商の寄進によって現在の社殿が建立された経緯や、 波切御幣の発行など広い地域に及ぶ信仰圏の存在については、 興味深い事例であるとのお話をいただきました。

総代会での協議と判断

地震による被害を受けた石造物について、 出雲金刀比羅宮では臨時総代会を開催し、 今後の対応について協議を行いました。

協議の結果、倒壊した灯籠および亀趺灯籠については、 現在の基礎状況を考慮すると、 同じ場所での再建は将来的に再び倒壊する可能性が高いと判断しました。

また、基礎からの再建には高額な費用が必要となることから、 無理な再建は行わず、 石造物としての姿を尊重しながら、 安全な場所への安置および保存を基本方針としました。

倒壊した石造物もまた、この神社の歴史の一部として 静かに残していきます。

これからの境内整備

出雲金刀比羅宮は、長い年月の中で地域の人々に守られてきた神社です。

今回の地震による被害もまた、 この神社の歴史の一部となります。

今後も安全確保を第一としながら、 境内の歴史や信仰の姿を大切に守り、 次の世代へと丁寧に引き継いでいきたいと考えています。